失敗とは何か
15 May 2003
CHAOS Reportは、プロジェクトの成功率はわずか34%だと述べています。
Standish GroupのCHAOS Reportは、長年にわたりITプロジェクトで数十億ドルが無駄にされたことを指摘してきました。成功率34%は、2001年の28%に比べて改善されています。しかし「失敗」とは何を意味するのでしょうか。
CHAOS Reportでは、成功とは、予定通りに、予算内で、想定していたほとんどの機能を備えてプロジェクトを完了することと定義されています。しかし、これこそが本当の成功なのでしょうか。Windows 95はひどく遅れながらも、マイクロソフトのビジネスにとっては非常に成功しました。
延期されたり予算超過したりしたことを理由にプロジェクトが失敗したというよりも、見積もりが失敗したと私は主張します。つまり、CHAOS Reportはソフトウェアプロジェクトの失敗ではなく、ソフトウェアの推定失敗を記録しているのです。
では、成功とは何でしょうか。測定できれば、その答えは投資収益率ということになります。残念なことに通常、これを測定するのはほぼ不可能です(CannotMeasureProductivityでの議論を参照)。最終的には、プロジェクトのコストに対するビジネスの満足度という漠然とした感覚になります。これは不十分で曖昧な定義かもしれませんが、多くのビジネス活動は同じように曖昧です。そうでなければ、コンピュータがCEOになっているでしょう。
(Esther Derbyのコメントを参照)